普段着の文章

物部俊之 日誌 「私はこう考えますけど、あなたはどうですか」




皆で分けて食べる方が美味しい

テレビ番組「なにこれ珍発見」を見ていた。人気があって10年以上待ちのパンだったか、コロッケだったかを紹介した後、スタッフが僕にも分けてもらえませんかと言い、明快に断わられる、起承転結の絵に描いたような見事な「結」だった。
ただ、私の世代やその前後の一部、灰谷健次郎ファンはちと違う。皆で分けて食べる方が美味しい、という思想だ。灰谷健次郎はエッセーの中で、母は来客があると、一つのものを二つに三つにと分け、皆で食べることができるようにする、当然、一人分が少なくなる、でも、皆で美味しいと食べる方が美味しいんだという母の教えを紹介していた。
こんなことを書くと、ホンネと建前の二元論に落としこまれるだろう、ホンネで生きてなにが悪いと声を荒げられるだろう。建前から開放されホンネで生きていることを否定すると思われるだろう。
ただ、社会生活をこれからもすごしていく中で、それはちょっと違う。
異質なものを受けいれることの判断。これは、ホンネや感情や建前でもなく、思考によって生まれた理性だ。
私は灰谷健次郎の母には「理性が感情を牽引していた」と思う。
これこそが、庶民の知恵というものだと思う。

 

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