普段着の文章

物部俊之 日誌 「私はこう考えますけど、あなたはどうですか」




私は佐佐木信綱という国文学者の名前を聞くと

私は佐佐木信綱という国文学者の名前を聞くと、申し訳ない気分になる。

私が中学から通っていた個人学習塾 N塾は、かなり際立った個性のある塾だった。
塾長 N先生は随分前に亡くなられたが、私にとって、最初に大きな影響を与えた人だ。夏の合宿では、山の中で、樫の木の棒を持って匍匐前進の練習をさせるような変わった人ではあったが、その読書量は恐ろしいほどで、まるで、無数の本を積み重ねて家が作られているのではないか、と思えるほどだった。

そのN先生が、ある時、興奮気味に目を見開いておっしゃったことがある。これこそ、日本語の文法だと強くおっしゃったのが佐佐木信綱の表した文章だった。
名詞、動詞といった分類は英語を参考にした分類であり、日本語にはそぐわない、佐佐木信綱の、この文法論こそが日本語文法の正解だ、おおよそ、そんな話だったと記憶している。

私は出来の悪い生徒だったので、佐佐木信綱の、それがどの本だったかが思い出せない。
鶴見俊輔の本を読むと、彼の姉、和子の話題がある。
佐佐木信綱は鶴見和子の和歌の先生である、本を読む度にその名前を読む。N先生の言っていた本はどれだったろうと、申し訳なく思うのだ。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1691.html

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