普段着の文章

物部俊之 日誌 「私はこう考えますけど、あなたはどうですか」




久方ぶりに

久方ぶりに大阪は梅田、賑やかなところに来る。
阪急うめだ本店 7階。
日下部直起・柏本龍太・美浪恵利 3人展 を堪能する。

私は日下部さんの特に塔を描いた作品が好きであったりする。
「真昼の月」が表に展示されていた。
有明の青い空に白い塔が映えている。
阪急電車に乗り、帰り道、思いを巡らせる。

そういえばと思い出したのがこの本。
「不逞老人」鶴見俊輔 黒川創対談 河出書房新社

自分が死んだ後も、未来のことが気がかりかどうかを問われ、鶴見俊輔が「自分がいま生きているという感覚のなかに、かけらとして永遠がある」と答えた。
それを、学生時代に聴いた講演を語ることで解説した内容。

以下抜粋
哲学史上の説に置き換えるとすると、ホワイトヘッドがこういうことを言っている。「いま、この建物が、どれだけの容積の立方体としてここにある。ということは説明できる。そして、この建物も、ものとしてはやがて滅びていく。だけど、この立方体に価値観が含まれて、いまここで感じたことが非常に重大だと感じたならば、それは永遠だ。つまり、永遠は、価値観を入れたときに初めて生じる。価値観を抜きにしたときには、それはない」と。私は、これを、「不滅について」という、彼のハーヴァード大学での最終講演でじかに聴いたんだ。

抜粋終了

私自身、大きな病気や突然の事故でもないかぎり、まだ、当分は生きるかもしれない。
でも、いまの小さな子供達が大人になる頃、私は生きていないだろうし、談合で話題となっているリニアモーターカーが建設されたと仮定して、それが大阪まで繋がる頃には生きてはいないだろう。
ただ、昨年から関心を持っているアドラー心理学の核、共同体感覚というのは、単純に言えば、みんな仲間なんだよということだ、そして、その「みんな」とは、人間だけでなく、あらゆる生命、また、生命以外のもの、宇宙全体過去未来のすべてを、みんなという。

それを思うとき、塔は永遠を内包する価値観を有しており、私はそれに憧れるから、好きなのだなと気づいた。

 
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日下部 直起

阪急うめだ本店にて「明日を担う作家~日下部直起・柏本龍太・美浪恵利3人展」開催中です。各作家10点ずつ展示。お近くの方はぜひ御高覧頂けますと幸いです。
3月6日(火)までです。私は4日、6日在廊予定です。

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